メイスの戦術(相手の弱点をつき、ペースを狂わせる)

世界卓球'05上海大会準々決勝での、メイスの戦術を見ていきましょう。

第一ゲーム、メイスはハオ師の攻撃をかわしきれずに、あっさり落とします。ラリー戦になると、圧倒的に分が悪いメイス。攻め手がなく、早くも敗色濃厚です。
(第一ゲーム〜第2ゲーム中盤)



リードされてもあわてず余裕のハオ帥。レシーブ、サイドを切る厳しいコースの攻撃で、第2ゲームも、あっさり逆転で奪います。先手先手を取って、メイスの展開に持ち込ませない戦術ですね。
(第2ゲーム中盤〜第3ゲーム前半)



ハオ帥のレシーブが光ります。サービス、レシーブ、3級目攻撃…。前については、メイス、歯が立ちません。6−7とリードされた場面でタイムアウトをとるも、ペースを引き戻せず、なす術もなく第3ゲームを落とします。もう後がないぞ、メイス…。
(第3ゲーム前半〜第4ゲーム前半)



第4ゲーム前半も、圧倒的にハオ帥のペース。7−4とリードした場面でタイムアウトをとり、勝利への磐石の態勢。この時点で、99,9%の観客が、ハオ帥の4-0勝利を予想したことでしょう。

しかし…

9-5とリードした場面で、メイスが苦し紛れに上げたロビングをハオ帥が打ちミス。その次もロビングを打ちミス…。これで完全に流れが変わります。
(第4ゲーム)



いやな展開で第4ゲームを失ったハオ帥、力みが出始め、キレがなくなり、メイスを打ち抜けなくなります。メイスは完全に戦術変更、チャンスボールのみを強打し、あとはコースをついてつなぎ、相手のミスを待つ展開で、第5ゲームを奪います。
(第5ゲーム)



メイスの戦術転換で完全にペースを狂わされたハオ帥、明らかに力みが出ています。このゲームもメイスが9本で競り勝って、まさかのゲームオールに。
(第6ゲーム)



メイスがゲームを支配。再びロビングを打ち損じ、呆然となるハオ帥。完全に我を見失い、盆ミスを連発します。結局、メイスが土壇場からの大逆転勝ち!
(最終ゲーム)



不利な状況から相手の弱点を見切り、戦術転換。作戦勝ちの見事な例ですね。

しかしこの戦術も、メイスが守備力に自信があったからこそできたもの。自分の得意vs相手の得意でぶつかって勝てるか。勝てないのなら、どう自分の得意をと相手の苦手とぶつけるか。それを早いうちに見切るのも、戦術として大切な点ですね。
この記事へのコメント
すGoi

Posted by tgr at 2008年05月21日 21:29
スゴイ分析力ですね。
できれば他の試合の戦術分析もしてほしいです・・・。
f^_^;
Posted by steger at 2009年02月12日 15:19
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